ペットを飼う場合、必要になるのがペット用トイレの整備です。ワンちゃんの場合はペットシーツの使用が一般的ですが、猫ちゃんの場合は砂を模した「猫砂」を使用するケースが多いでしょう。今回は猫砂の選び方やペットシーツとの併用法について、猫ちゃんの習性といった部分にも触れつつ詳しく解説していきます。

なぜ猫ちゃんには「猫砂」が必要なの?

猫ちゃんには排泄の後に前足を使って土や砂をかけ、排泄物を隠そうとする習性があります。砂を撒き散らかすほど豪快に行う子、いつまでも念入りに砂をかいている子、形だけと言わんばかりにおざなりに行う子など、スタイルは個体によって様々。しかし排泄時においてはほとんどの猫ちゃんがこの「砂かけ」行動を行うのです。では、一体なぜこのような行動をとるのでしょうか。
猫ちゃんが排泄後に「砂かけ」を行う理由は未だはっきりと解明されていませんが、獣医師や動物学者によって様々な説が唱えられています。例えば排泄物のにおいによって獲物や外敵に自分の位置が伝わるのを防いでいるという説、自分より強い猫(ボス猫)に対して縄張りを冒す意志がないことを伝えるために隠しているという説。または、排泄物に含まれる細菌やウィルスによる感染症を防ぐためであるという説などです。
このような説から「砂かけ」は猫ちゃんの本能的な行動であり、生きていくための知恵と工夫の表れであることが分かります。あるいは、人間がトイレを流すことと同じような行動であると言えるかも知れません。

猫砂には様々なタイプがある

まず猫砂の利点は、先に説明した猫ちゃんの習性である「砂かけ」を存分に行えるという点です。また猫砂はペットシーツと異なり、様々な素材のものが販売されていることも特徴のひとつ。具体的には「鉱物タイプ」「紙タイプ」「食品タイプ」「木材タイプ」「シリカタイプ」の大きく5つに分けることができ、それぞれに異なるメリットとデメリットが存在しています。また使用するトイレのタイプによっては使えないものもあるため、猫トイレとの組み合わせにも注意が必要です。以下の項では猫砂のタイプについて、素材ごとに一つずつメリットとデメリットを挙げて解説していきます。

鉱物タイプ

ベントナイトやゼオライトといった天然の鉱物・粘土を素材とする猫砂を、ここでは「鉱物タイプ」と呼びます。天然素材でできているため自然環境に最も近く、猫ちゃんにも好まれるケースが多いことが特徴です。また鉱物の持つ性質上消臭力が高い点、他のタイプに比べ安価な素材でできているため低価格である点などが主なメリットとして挙げられます。更にベントナイトを使用したものには「固まりが良く掃除がしやすい」、ゼオライトを使用したものには「固まらないが、洗って再使用が可能なため非常に経済的」といった利点があります。
デメリットは重いこと、鉱物であるためトイレに流すことができず、燃えるごみとしても処理できないため処分が若干面倒であること。また粉じんが発生するため掃除の手間がかかることが挙げられます。なおベントナイトを素材とする猫砂の場合、猫ちゃんや飼い主さんが粉じんを吸い込むことによる健康被害への懸念があります。ご家族に喘息をお持ちの方がいる場合は特に注意が必要です。

紙タイプ

パルプや再生パルプといった紙を主原料とするものが「紙タイプ」です。紙タイプの猫砂のメリットには、他のタイプに比べとても軽く持ち運びが楽な点、濡れて固まった部分に色がつくものが多く掃除の際に分かりやすい点があります。また紙であるため、燃えるごみとして捨てることが可能です。更に製品によっては水洗トイレに流すこともできるため、使用後の処分が楽であると言えます。
デメリットは軽いがゆえに飛び散りやすくトイレ周辺が散らかってしまう点、猫ちゃんの足にくっついてしまいやすい点です。また濡れた部分の色が変わるものの場合、おしっこの色による猫ちゃんの健康チェックがしづらいという点も挙げられます。
なおトイレに流すことのできる製品の場合、一度に大量に流すと詰まってしまうことがあるため注意が必要です。

食品タイプ

おからやお茶の葉、コーンスターチ、米ぬかなどの食品素材を使った猫砂が「食品タイプ」です。軽いものが多い点、燃えるごみとして処分が可能な点、トイレに流すことのできる製品が多い点が紙タイプと似ていますが、一番のメリットとして挙げられるのはやはり食品素材で作られている点です。万が一猫ちゃんが誤って食べてしまった場合にも比較的安心できるほか、誤食が心配な小さなお子さまのいるご家庭にも向いています。色が薄いものを選べば、猫ちゃんの体調チェックも容易です。
また、土に還る生分解性をもった製品も。お庭がある方は埋めて処分することが可能なほか、ガーデニングや家庭菜園を行っている方はたい肥として利用することもできます。更に再生原料を使っている製品も多く、地球環境に優しいエコな猫砂であると言えるでしょう。
デメリットは、紙タイプと同じく飛び散りやすい点。また食品由来であるため、猫ちゃんによっては食べ物として認識してしまう懸念があります。また原料となる食品によっては、独特のにおいがする場合も。

木材タイプ

ヒノキ、おがくずなどの木を原料とした猫砂が「木材タイプ」です。木材タイプを選ぶメリットとしては、紙や食品タイプと同じく軽めで扱いやすい点、燃えるゴミとして廃棄できる点が挙げられます。また、製品によってはトイレに流すことが可能なものも。そして一番の特長は、木材ならではのさわやかな香りです。ヒノキなど芳香性の高い素材を原料としている場合、トイレ周辺だけでなくお部屋全体へのデオドラント効果も期待できます。また比較的粒が大きいので猫ちゃんの足にくっつきにくく、勢いよく砂かきをしても飛び散りにくい点もポイントです。木材なので、実際にトイレに敷いた時の見た目が他のタイプよりお部屋になじみやすいという利点も。
デメリットは、砂が木の色をしているため猫ちゃんのおしっこの色をチェックしづらい点、価格が若干高い傾向にある点です。また最大の特徴である木の香りは、人によっては不快なものに感じてしまう可能性もあります。

シリカタイプ(1)

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