犬は人間の言葉を正しく理解していると結論づけられました

最近発表されたハンガリーにある研究チームによると、犬は人間の言葉を正しく理解しているという結論に達したことが述べられています。

その実験内容は、人間に話しかけられている時に犬の脳内で起こっている変化をMRIスキャナーで観測するというもので、人間の特定の言葉とそのイントネーションを理解しているという結果が出されたのです。

この実験による結果は論文として科学雑誌「サイエンス」に発表されました。

どうして犬が言葉を理解しないとされていたのでしょうか

ここで気になるのは、従来は「犬は人間の言葉を理解しない」とされていた見方です。しかし、実際にはほとんどの犬が「マテ」「ヨシ」などのコマンドを覚え、しつけに繋がっています。

これは実際には犬は人間の言葉を理解すると考えられた上で行われてきたことではないでしょうか?コマンドのような簡単な単語ではなく、文章を理解しないという考えだとしても、言葉を理解しないという考え方は、やや強引だったような印象があります。

本当に理解しないという考えが根強いものであれば、言葉ではなくゼスチャーであったり、リードを引くなどの体に何らかのショックを与えることでしつけをするという考え方が主流であってもよかった筈です。

そこで出された今回の実験結果は、犬と長く暮らしている愛犬家にとってはかなり納得出来るものではないかと思います。

言葉だけではないイントネーションも聞き取っています

今回の実験によると、犬が理解出来ているのは言葉だけではなく、イントネーションの違いも可能であるという結果が出ています。

つまり、これは同じ言葉でも感情による言い方をも理解出来ている可能性が高いと同時に、個人差による抑揚や強さの違いが生じても同じ言葉であると理解出来ているということです。

確かに、違う人物が「マテ」や「おいで」と言っても犬はちゃんと同じ反応をします。言う相手によってまったく違う行動をするというのは皆無ではないと思いますが、単純なコマンドの場合であれば多くの犬は相手が誰でもちゃんと反応している傾向にあります。

犬が発音まで含めた人間の言葉をちゃんと理解しているなんて、愛犬との暮らしがかなり楽しいものに変わってくると思いませんか?

言葉の理解度は犬種によっても違います

言葉を理解しているという結果は出ても、何処まで複雑な意味合いや言葉を理解するかは犬種や個体によっても多少の差は出てくると思います。

犬種で言えばプードルやレトリバーなどは全体的に覚える言葉の数が多いと言われていますし、飼い主の接し方や生活環境にも左右はされるのではないでしょうか?

例えば、屋外飼育の場合であれば人間と密に接する機会は室内飼育に比べてぐっと少ない為やや不利な印象があります。人間の子供が言葉を覚えるのと同様に、犬も視覚も併用しながら理解していくと考えられるからです。

言葉をより多く聞くのは勿論ですが、同時にそれが何を指すのか?どんな状況を表す言葉なのかを同時にビジュアルで確認出来る環境は必要になります。

つまり、愛犬に言葉を伝えるだけでなく、それが何かを見せながら話し掛けていくことで、愛犬はより理解することが出来、コミュニケーションに繋がるのではないでしょうか?

犬が言葉を話せるようになるのは難しいでしょう

犬が言葉を理解しているのであれば話すことも出来るの?と考える人もいるでしょう。しかし、今回の研究チームの発表では、犬の発音能力には限界がある為、言葉として話すことは難しいとしています。

しかし、実際に簡単な文章を人間に近い状態で発声する犬は存在しています。はっきりした発音ではなくても、人間のような抑揚で話す犬や、明らかに何を言っているのか聞き取れる犬も稀に存在しています。

こうした事例を踏まえてみると、個体差はあっても、ある程度の言葉であれば犬も人間の言葉を発声出来る可能性はあると考えて良いのではないでしょうか?

いずれにしても、犬が人間の言葉とその抑揚をしっかり聞き分けているというのは犬好きには嬉しい結果ですね。

犬と人間の脳は似ていることが解明されました

ところで、今回のこの研究では、驚くような事実も分かっています。研究にはゴールデンレトリバー、ボーダーコリー、ジャーマンシェパード、チャイニーズクラステッドなど計13匹の犬が参加していますが、それによって犬と人間の脳は似ていることも解明されたのです。

これは、人間や犬が発するさまざまな声を聞かせてその反応を見る実験で明らかになったことですが、幸福感と恐怖感を表す声に対しては、人間も犬も同じような場所が反応するということです。

また、同じ研究チームは、犬に褒める言葉と中立的な言葉をさまざまな言い方で聞かせて脳の反応を見る研究も行っていますが、その結果、犬は褒める言葉を最も賞嘆する言い方で聞かせた場合に脳の報酬領域が活性化することも分かったそうです。

犬は感情も理解してくれます

今回の研究は、犬の感情に関しての解明にも繋がっているのではないでしょうか?時々上がる疑問の一つに、「犬は人間の感情を理解出来ているのか?」というものもあります。

例えば飼い主が泣いている時にそばにいてくれたり、顔を舐めてきたりという犬は多いものです。恐怖心とはやや違いますが、犬の脳が喜びや幸福感に反応し、それらと相反するものにも人間と同じ部分の脳が反応するのであれば、悲しみの感情も十分理解して反応出来るのではないかと思うのです。

また、人間が喜んでいる時や嬉しい感情を思い切り表現している時にも、一緒に楽しそうにしている犬もいます。中にははしゃいで走り廻ってしまう犬もいます。

こうしたことからも、人間が悲しんでいる時にそばにいてくれる犬は、人間の悲しい感情を十分理解して心配でそばにいてくれると判断できそうです。

愛犬にどんどん話しかけてみましょう

しつけの一環としてのコマンド以外に、犬にもっと話し掛けてみましょう。犬に上手に言葉を理解させるには、その言葉が何を表しているのかを伝えながら話す必要があります。

例えば「おもちゃ」や「おやつ」などは、実際に与える時や遊ぶ時に見せながら発音すると愛犬は理解しやすくなります。おもちゃの中でも「ボール」や「ひも」などアイテムで分けて言うのもいいですね。

愛犬は次第に言葉だけで聞いた時にも理解出来るようになってくるので、自分の好きなものが会話に出て来ると嬉しいという表現をするようにもなります。

勿論、教えた言葉はすべて覚えて理解出来るとは限りませんし、個体差はありますが、生活の中でポイントになるような言葉、例えば「お散歩」や「ごはん」などもいいですし、家族の名前を教えるのもいいと思います。

幼犬の頃から話しかけるのがおすすめです

はてな Twitter Facebook Google+ LINE
お気に入りに追加

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連する商品

関連する読みモノ

初めて犬を飼う飼い主さんが、ついやってしまう、やってはいけないしつけの行動

犬にしつけをするのは飼い主の大切な役割ですが、しかり方を間違えてしまうと、信頼が築けず逆効果になってしまうこ…

牛肉を焼く香りがたまらない♡ワンコも大好き「すきやき風」手作りごはん

チワワちゃんたちが並んで待つ中、飼い主さんが作る今日の犬メニューはすきやき風ごはん♡愛情いっぱいの手作りごは…

一体何匹出てくるの!? 小さな犬小屋から出てくるバセットハウンド♪

ウッドデッキに佇むドッグハウス。中には3匹のバセットハウンドが見えます。と思いきや、3匹以上のバセットハウン…

関連するキーワード