動物から感染するカビに要注意!

通常、家庭で飼育しているペットから飼い主にうつる病気とはいうのはほとんど見られませんが、動物由来の感染症があるのをご存知でしょうか?

皮膚に症状が見られる「皮膚糸状菌症」という感染症で、ペットに症状が出た時には人にもうつっている可能性が高いのです。その症状と対策とは?

皮膚糸状菌症、どんな症状が見られるの?

犬が「皮膚糸状菌症」に感染すると、その特徴として脱毛が見られます。円形状に脱毛するものが多く、さらに、症状が出ている所の周囲の毛は簡単に抜けるのも特徴の一つです。

また、周囲の毛とはきれいに分かれてしまうのも特徴的です。症状が進むと脱毛も広がっていきます。部分的にきれいに毛が抜けてしまう為、見た目にも分かりやすいですが、そこまでになる場合には、実際にはかなり菌が侵入していることになります。

視覚的には分かりにくい段階でも、痒がっている場合には、その箇所を見てあげると、脱毛が始まっていることがあります。

皮膚糸状菌症は、猫にもウサギにも感染する感染症です

出典:shutterstock

「皮膚糸状菌症」は、犬から猫、またウサギにも感染します。また、その逆もあります。

猫や犬はある程度脱毛が進むまで見た感じでは分かりにくいことが多いようですが、ウサギの場合には脱毛が顔から始まる傾向が見られる為、早期の発見が可能です。

ウサギは顔から脱毛が始まるということ以外には、円形状に広がることなど症状は共通しており、複数のペットを飼育している場合には、一匹にこの症状が見られたら他にも感染している可能性が高くなります。

皮膚糸状菌症は人間にも感染するので気をつけましょう

「皮膚糸状菌症」の厄介な点は、人間にも感染してしまうという点です。人に感染した場合の症状は、皮膚に赤い円状の発疹が見られるようになります。

これは「皮膚糸状菌症」の胞子が皮膚につくことで感染し、皮膚の比較的浅い部分で広がっていくことで、そのような状態になるのですが、発疹というより水ぶくれのようになることも多いのが特徴です。

飼育している犬や、猫に円形状の脱毛が見られたら、自分にも赤い発疹が出来ていないかチェックしましょう。

「皮膚糸状菌症」の原因はカビです

皮膚糸状菌というカビがその正体です。この菌は数種類あり、犬や猫の場合には犬小胞子菌という菌が感染源となり、脱毛といった症状を引き起こします。

皮膚糸状菌はペットの皮膚や被毛から養分を得て増殖していく為に、感染によって円状に脱毛していくのですが、かゆみといった症状が現れない時には、ひたすらカビの胞子が広がっているということもあります。

このカビの菌が発生しやすい環境は、湿気の多い場所などが最も適しています。ペットの飼育場所はもちろんですが、通気性の良い場所の維持を優先し、同時に清潔に保つことが重要になります

接触することで感染します

ペット同士もですが、人間にも感染する場合のルートは、接触によるものです。その為、人間の場合には、犬や猫に触れることの多い腕や首といった部位に最も多く発疹が見られます。

ペットが「皮膚糸状菌症」に感染していることが分かったらすぐに病院へ連れて行きます。同時に飼い主や家族に感染していないかチェックし、感染が見られない場合には完治するまで直接触れないようにしましょう。

小さなお子さんのいる家庭で、常に動物に触れているという場合には、大人が良く注意して見てあげることが必要になります。家族の誰かが感染していたら、すぐに皮膚科に相談し、ペットの感染も伝えるとスムーズな処置も見込まれます。

免疫力が低下している場合、感染しやすくなります

「皮膚糸状菌症」は、湿気の多い環境で繁殖しやすいものでもありますが、免疫力の低下しているペットに多く見られる感染症でもあります。

その為、体力の低下しているシニア犬や猫などが感染しやすいので、ある程度の年齢になったペットのいる家庭では、部屋の通気性を良くしたり、清潔な環境を整えてあげると、ある程度の予防も出来ます。

また、ペットの発症が認められ、飼い主にはまだ感染していない場合でも、抜け毛などから感染することあるので、治療中は特に室内の清潔を心がけましょう。

完治する病気なので早めに治療しましょう

出典:shutterstock

「皮膚糸状菌症」は、脱毛という症状が出れば見た目にも分かりやすく、広がってしまうと視覚的にもダメージを受ける飼い主さんは多いようですが、治療を始めてしまえば長くても数週間で改善されます。

治療中は他のペットや家族との接触を避ける為に散歩はもちろん、ケージ内に隔離し、直接触れないようにします。

また、再発も無く、現状では100%の割合で完治するので、心配は要りません。ただ、脱毛が進んだり、飼い主への感染を防ぐ為にも、出来るだけ早期に発見し、早めの治療が理想的です。

完治してしまえばその後の再発もなく、適切な処置をすればそれほど心配のない感染症なのです。

ペットが高齢の場合、症状に気づきにくいのでこまめにチェックしましょう

ペットに円形の脱毛という症状が現れて発覚するというパターンが主なようですが、ある程度のシニア犬やシニアの猫を飼育している家庭では、頻繁に痒がる時には初期症状が現れていないかチェックすることは大切です。

もちろん、痒みを伴わない場合には分かりませんが、高齢のペットなら、掻くというしぐさには少し違う見方をしておくのも早期発見に繋がります。

また、飼い主の腕や首などペットに触れやすい部分に赤い円状の発疹や水ぶくれのようなものが見られたら、ペットの体をチェックしてあげましょう。

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