犬の飼育を免許制にすることのメリットとデメリットを考えます

全国的に捨て犬や虐待の数は減りつつあるとは言っても、まだまだ責任感に欠けている飼い主は多いようです。

誰もが使う公共の場での放し飼いや糞尿を始末しない飼い主など、マナーの悪い飼い主は全国的に存在しています。犬を飼っていない人も安全に過ごせ、可哀想な犬を増やさない為にも免許制にすべきなのでしょうか?

日本には決められたルールやマナーがあるのが分からない飼い主

出典:shutterstock

現在の日本では、犬を飼うかどうかはもちろん人それぞれ自由に選択が出来ます。登録と毎年の狂犬病予防接種、そして混合ワクチンの義務などが課せられるものの、飼うこと自体には特に法的な制限はありません。

車の車庫証明のように十分な飼育環境が整っているかどうかの判断は各自に任される形になります。飼育頭数も賃貸物件などではサイズや犬種なども含めて制限を設けている所がありますが、一戸建ては例外が多く、行政によっても規定は変わります。

ノーリードを禁じている行政や場所は多いですが、ドイツなど海外での飼育事情の極端な部分だけを例に挙げて正当化してしまう飼い主も多いものです。

ドイツやスイスなど犬税を導入している国もあります

しかし、実際には海外でも犬の飼育に対するマナーの悪い一部の人は問題になっています。そこで、ドイツやスイスなど犬税を導入している国もあるんですね。

一例として挙げると、ドイツの場合は一頭当たり日本円にして9千円から2万円弱程度の税金が課せられています。これは、サイズや犬種によっての幅のようですが、犬税以外にも十分な飼育場所が確保出来ているか、必要なしつけが出来るかなどを義務として課せられているようです。

つまり、頭数が増える程犬税も多額になる上に、飼育環境も十分であることが求められます。

犬税を導入するメリットは?

これを受けて、日本でも犬税を導入すべきだという意見も聞かれるようになっています。

犬税を導入している国では、公園など公共の場所での犬の持込の際に万が一糞尿の処理がされていない場合にも、その対応に利用されたり、公営ドッグランなどの設営と管理に充当されるようです。

もちろん、犬税を払っているからといって堂々と糞尿の処理をしないことが許されるわけではありません。飼い主がその都度処理するのは当然のマナーです。

しかし、誰もが使用する場所以外にも犬用の設備に充当されたり、犬が利用出来る予算があることは、犬を飼っている人にとっても安心ですし喜ばしいことではないでしょうか?

免許制は好意的に受け止められています

犬の飼育を免許制にするというのは、常識的に飼っている人や殺処分に心を痛めている人の中で肯定的な意見が目立ちます。

特に日本の場合は保健所に収容された犬の多くが殺処分が原則となっている為、飼えない状況の犬を減らす目的としても期待されています。免許制にする場合の内容としては、飼育環境が整っていることや年齢、家族構成なども考慮されるのではないかと考えられます。

日本の現状では、ペット飼育禁止物件で飼ってしまう人もいますし、散歩や十分な世話が出来ない高齢者や健康上難しい場合でも飼ってしまう人もいるからです。

環境、家族構成、しつけや生涯飼育出来る能力があるかということ以外に一般的な社会常識も必要ではないでしょうか?

免許制や犬税を導入した場合に懸念されること

一方では、こんなことを懸念する声もあります。犬税が導入されることで、無責任な飼い主により一時的に捨て犬や保健所に持ち込む犬が増えるのではないかということです。

また、免許制になる場合でも、同様のことは考えられます。新規で飼育するだけでなく、既に飼育中の世帯にも改めて飼育状況の確認などが求められた場合には、飼育禁止の物件で飼っている犬を違法に手放す人も考えられます。

しかし、一時的に懸念されるこれらの可能性には、保健所での殺処分制度を廃止したり、里親を募集するなど、なんらかの措置を行うことで対処出来るのではないでしょうか?

海外で放し飼いがされている背景にはしっかりしたしつけが徹底しています

出典:shutterstock

また、日本でもノーリードを推奨する人を中心に、一部の飼い主が挙げることの多い海外での放し飼いの例ですが、成立している背景がそれなりにあります。

良く言われるのはドイツですが、そのドイツが犬税を導入し、飼育環境やしつけの徹底をしているという点です。つまり、飼育する立場の意識が違うということが背景にあります。

日本の場合ノーリードを推奨する人の中にはしつけやマナーが守られていない場合も少なくなく、同じ位置で語るにはかなり厳しいと言えるでしょう。

しかし、日本でもしつけの徹底を強化した上での免許制の導入や犬税の導入などをクリアした先には、こうした光景も夢ではないのかも知れません。

犬税が導入されたら、考えられる税金の使い方

しかし、日本でもまず犬税の導入だけでも検討するのは良いアイデアではないでしょうか?飼う為には生涯税金を納めるという観点から、責任を持てる人だけが飼育するという条件は整いやすくなります。

ペット禁止物件で隠れて飼う人のような状況が起こらないとも限りませんが、ペットショップやブリーダー、または里親募集をする団体などが売買や譲渡の際に飼い主を届けるなどの対処をすることで双方向での確認が出来るのではないでしょうか?

ドッグランなどの他にも、犬税を使って公共な場所でのマナー袋の設置やフンを回収出来る場所の設営など、犬用の施設などに投入されれば、外出もしやすくなり、飼い主も安心出来る環境が整うことにもなります。

まとめ

最後までお読み頂きありがとうございました。

犬に限らず生き物を飼うということは、生き物そのものに対してだけでなく、周囲に対しても責任が伴います。
自分だけが良ければという考えで飼われているペットは不幸な場合が多いものです。

生き物を飼うという責任を受け止める為にも、日本でも犬税や免許制の導入は前向きに検討される時代かも知れません。

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